悩みや症状案内歯茎から血が出た
「歯茎からの出血」でよくあるご相談
「歯茎から血が出る」という状態は、多くの方が経験したことがあると思います。
そのほとんどが「歯磨きの際に、歯茎から血が出た」というものでしょう。
大きな外傷がない限り、出血を理由に歯科医院に通う方は少ないかもしれません。
しかし歯茎からの出血は、お口のトラブルの大きなサインである可能性があります。
歯茎からの出血はなぜ起こる？
歯茎からの出血の大半は、歯茎が炎症を起こしているケースです。
歯茎が炎症を起こして腫れていたり、弱っていたりするところに歯ブラシが当たることで出血するのです。
そのほかにも、虫歯が歯茎まで達していたり、詰め物や被せ物が歯茎に傷をつけていたりという可能性もありますので、まずは歯科医院でお口の状態をしっかりと確認して、必要な治療を受けるようにしましょう。
歯茎から血が出る場合に考えられる原因
歯周病
歯茎からの出血は、最もわかりやすい歯周病のサインと言ってもいいでしょう。
ブラッシングのたびに出血が起こる、併せて歯茎の腫れが目立つ、口臭が気になるという場合は歯周病が進行している可能性があります。
早い段階で歯科医院を受診して治療を開始するようにしましょう。
ブラッシングの力が強い
ケアをする際に力の加減ができないと、歯茎を傷つけてしまうことがあります。
また、歯間ブラシやデンタルフロスがうまく使えていないことで隙間を傷つけ出血してしまうこともあるでしょう。
頻繁に歯茎を傷めてしまうという場合は、一度ブラッシング指導やセルフケア指導にお越しください。
正しいケアについて、わかりやすくレクチャーいたします。
虫歯の進行
ホルモンバランスの乱れ
妊娠中の女性は「ちょっとした刺激で歯茎から血が出る」ということがあります。
これは妊娠に伴い、ホルモンバランスが大きく変化していることが原因です。
大きな問題がなければ産後には症状が改善されますが、妊娠中は歯周病が進行しやすいため、体調に合わせてクリーニングや歯周病チェックを受けることをおすすめします。
歯茎から血が出た際の対処法
大きな外傷によるものではない限り、緊急で受診が必要ということはありません。
しかし、歯周病や虫歯の治療は早く始めるに越したことはないので、出血が気になった際は一度ご相談いただけたらと思います。
ブラッシングによって頻繁に出血がある場合は、柔らかい歯ブラシに変えたり力を少し弱めたりしながら、歯茎と歯の隙間を丁寧にゆっくりお掃除するよう工夫してみてください。
歯周病の治療について
歯周病は、自覚症状が出にくいため気付かないうちに進行してしまうことも少なくありません。
歯茎からの出血は、そんな歯周病の進行にいち早く気付けるサインの一つです。
「ただ血が出ただけ」と思わず、ぜひ早めに歯周病検査を受けることをおすすめします。
歯周病は早期発見・早期治療が大切です
歯周病は、進行すればするほど歯を失うリスクが高くなってしまいます。
また、初期の段階であればこまめなブラッシングやクリーニングで進行を抑えることができますが、重度になると外科処置を伴うなど治療の負担も大きくなってしまうでしょう。
複数回歯茎からの出血があった場合は、歯周病が進行している可能性が高いです。
早期治療につなげるためにも、お口全体の健康状態を知ることから始めませんか？
進行度に合わせた治療を行いましょう
初期の歯周病は、とにかくお口を清潔に維持することが重要です。
しっかりプラークを落とすために正しいブラッシングをすること、歯科医院のクリーニングで歯石を残さず除去することを意識するだけでも、症状は大きく改善されるでしょう。
中等度以降になると、歯茎を切開して中の汚れを取り除くなど外科処置を伴う治療が必要になります。
また、もし万が一歯周病で歯が抜けてしまったという場合は、きちんと歯を補う治療を行うようにしましょう。
