コラム
歯の生え変わりQ&A
個人差はありますが、6~7歳ごろから乳歯から永久歯への生え変わりがスタートします。
この時期の注意点を確認してみましょう。
生えはじめの永久歯は虫歯になりやすい
生え変わりは6~7歳ごろに始まり、12歳ごろにほとんどの歯が生え変わります。
この時期を子どもの歯である乳歯と大人の歯である永久歯が同時にある時期のため、混合歯列期と呼びます。
この時期に注意したいのが、新しく生えてきた永久歯の虫歯です。
生えてきたばかりの永久歯は、表面のエナメル質がまだ成熟していないため、虫歯菌の酸に溶かされやすいです。
他にも、歯並びが凸凹しているため歯磨きできれいにするのが難しいです。
中でも注意が必要なのが、第一大臼歯と呼ばれる永久歯です。
この歯は乳歯の一番奥のさらに奥から生えてきます。
ちょっと顔を出してから全部生えるまでに1年~1年半かかります。
お口の中でも一番虫歯になりやすいと言われる歯ですので、日ごろから口の中を観察して、生え始めていたら丁寧に磨きましょう。
Q 歯が抜けたところはどうやってみがく?
永久歯が生えていないところはまだ磨かなくても大丈夫です。
少しでも顔をだしていたら磨きましょう。
ただし、生えたばかりの歯の周りの歯ぐきは、柔らかく、傷つきやすいです。
優しくみがいてあげてください。
また、第一大臼歯の周りの歯ぐきがは、食事の邪魔になったり、余った歯ぐきが痛むことがあります。
気になることがある場合は歯科医院で相談しましょう。
Q ぐらぐらしている歯があったら自分で抜いてもいい?
ぐらぐらしている歯は、自分でとってしまっても問題ありません。
しかし歯並びが悪く、うまく生え変わりができない場合は、なかなか抜けないこともあります。
状態によっては無理に自分で抜かない方がいいこともあるので、定期健診のタイミングで歯科医院に相談することをおすすめします。
Q 永久歯がとがっている?
10歳ごろに生えてくる小臼歯と呼ばれる大人の歯では、歯の真ん中がツノのようにとがっていることがあります。
これは中心結節と呼ばれる、歯の形の一種です。
これは尖っているために、普通に噛んでいてもぽきんと折れてしまうことがあります。
その時に神経まで一緒に折れてしまうことがあるので、周りを補強するなどの対策が必要です。
心配な場合は定期健診で見てもらいましょう。
Q なかなか生え変わらないけど大丈夫?
歯の生え変わりは子どもの成長が目に見えてわかるだけに、他の人よりも遅かったりすると不安になります。
しかし、歯の生え変わりは個人差がかなり大きいです。
ほとんどの場合は、最終的に問題なく生えてくるため、心配はいりません。
まれに、もともと大人の歯がなかったり、顎が小さくて歯が生えてこない場合もあります。
JUN歯科クリニックでは、お子様の顎の成長の度合いや大人の歯の本数もしっかりチェックしていますので、お気軽にご相談ください。