コラム
子どもの歯磨きQ&A 第二回
Q 歯ブラシはどういうものがおすすめ?
ブラシは細めの毛の方が歯と歯ぐきの間などの汚れを落としやすいです。
また、子どもは手の力や動きの細かいコントロールが難しいため、歯ぐきを傷つけないように毛の硬さは柔らかめ~ふつうくらいがよいでしょう。
ただし、細い毛、柔らかい毛は毛先が広がりやすいです。
こまめにチェックして、毛先が広がっていたら交換のサインです。
目安としては1ヵ月に1回程度交換するのがよいでしょう。
当院で販売しているタフト17です。子どもの口に合わせた小さいヘッドで、1歳~7歳くらいにおすすめの歯ブラシになります。
仕上げみがきに使う場合は少し柄が長めのものがおすすめになります。こちらのマミー17はヘッドのサイズはそのままで柄の長い、仕上げ磨き用歯ブラシです。奥歯が生えてきたらこういったものを使うと磨きやすくなります。
Q 仕上げみがきの時に歯ブラシをかんでしまう
歯ブラシをかむと歯ブラシがすぐだめになってしまいます。
きれいな歯磨きもしづらいですよね。
子どもがお口の中のことに集中していると、気になってどうしても噛んでしまうようです。
他のことで気をそらしてみたり、手鏡などでお口の中を見てもらいながら歯磨きをすると上手に開けてくれたりすることもありますので、試してみてください。
Q 歯は磨いているけど口臭が気になる
口臭の原因のほとんどはお口の中のばい菌と言われています。
虫歯や食べかす、みがき残しが原因の場合もありますが、子どもの場合、口呼吸による口臭も多くみられます。
普段子どもの様子を見ていて何かに夢中になっている時などにお口をぽかんと開けていることが多ければ、口呼吸のサインです。
口呼吸の原因は鼻炎や、口の周りの筋肉の弱さ、出っ歯でうまく閉じられないなどいろいろな原因があるため、場合によっては耳鼻科と連携したりしながら、原因に合わせた対応をしていきます。
Q フッ素は塗った方がいいの?
フッ素を塗ると歯のエナメル質と結合し、虫歯を予防する効果があります。
ご自宅ではフッ素入りの歯磨き粉を使い、3か月に1度程度は歯科医院でフッ素を塗布してもらうとよいでしょう。
歯科医院のフッ素は、ご家庭で使用するフッ素よりも濃度が高い(約5倍~10倍くらい)のが特徴です。
定期検診やフッ素の普及でむし歯は大幅に減少しました。
統計によると30年ほど前にくらべると、約半分になっています。
子どもは病院に行くこと、その中でも歯科医院に行くことを不安がるお子様もいらっしゃいます。
しかし、定期健診ならばお子様にも負担は少ないです。
健診を受けられるには、「痛いことはしないから大丈夫よ」ではなく「お口の中をピカピカにしてもらおうね」などの声掛けをしていただけると、お子様も前向きに頑張れますのでおすすめです。